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【ごちゃまぜ出店者訪問】目と手で感じるワクワク 会話を生み出すお菓子〜めめ菓子工房〜

ごちゃまぜ出店団体について知ってもらおう!
さまざまな出店者のみなさんも“ごちゃまぜ”に!
普段なかなか出会う機会のない福祉団体や地域の団体を訪問し、その取り組みや出店内容をご紹介する企画です。
こんにちは!
ごちゃまぜ推進班のこずえです🌱
今回は、ホッチポッチマーケットへの出店が決まっている「めめ菓子工房」さんを訪問しました。


「目と手でワクワクする」お菓子づくり
めめ菓子工房のテーマは「目と手でワクワクするお菓子」。
店主の伊藤さんは、ろう者のパティシエです。
よく見ると、クッキーやパッケージの中に“手話”のモチーフがデザインされています。
「ろう文化や手話という言語は私にとって当たり前であり、なくてはならないもの。だから、強調するというより、日常生活になじむようなデザインやお菓子づくりをしている」と伊藤さん。
お菓子を通して“会話”が生まれることを願い、デザインにも工夫を凝らしています。


店名でもある「め」を形取っためめクッキー 「あ」行〜「わ」行までの指文字を形どった落雁
また、使用する食材にもこだわりがあります。
材料の多くは「デフエコシステム」と呼ばれる仕組みを通じ、同じくろう者の生産者から仕入れているそうです。
旅行先で出会った食材や人とのつながりを大切にしながら、“顔の見える関係”の中で素材を選んでいるのだとか。

木工作家さんにオーダーした数字の手話をいれた時計
行動力の原点と、世界をめぐる学び
行動力の源は、小さい頃から「本物を見たり、感じたり、知って欲しい」というお母様の教えがあります。
アルバイトの応募をしても、聞こえないという理由で断られ続けた過去。
それでも「後悔しないように人生を楽しんでほしい」と背中を押してくれたのはお母様でした。
その言葉を胸に、Eテレでのアシスタント講師活動や世界一周の旅など、さまざまな挑戦を重ねてきた伊藤さん。
旅先のフランスでは、現地のろう者の友人とお菓子作りを通じて交流したという。
日本手話とフランス手話は異なるものの、その違いさえも楽しみながら、互いの文化や人の温かさを肌で感じる時間となったそうだ。

秋冬限定の「紅玉パイ」ホッチポッチでも数量限定で販売予定
お菓子でつながる文化の融合
印象的なのは、パッケージに描かれた大正時代をイメージした少女。
コーダ(※ろう者の親をもつ聞こえる方)のデザイナーとともに、「文化が混ざり合う時代」を象徴してデザインしたそうです。
「ろう文化と聴者の文化が、お菓子を通して自然に混ざり合うように」——そんな願いが込められています。

「はればれ」目に優しいハーブ入りのめめオリジナル紅茶
出会いとつながり、そしてこれから
ホッチポッチ当日には、伊藤さんのお菓子に加え、めめ菓子工房の立ち上げのきっかけとなった世田谷の青森りんご専門店の商品も並ぶ予定です。
りんごチップスや砂糖不使用のジャム、りんご酢、りんごはちみつ酢など、どれもりんご本来の甘みや酸味を生かしたこだわりの一品ばかり。


伊藤さんが作るお菓子には、これまでに出会った人々や文化、素材との温かなご縁が息づいています。
その想いに思いを馳せながら、ぜひ会場で「目と手でワクワクする」お菓子を味わってみてくださいね。
📣 出店情報
ホッチポッチ横浜ごちゃまぜミュージックフェスティバル2025
日時:11月1日(土)〜2日(日)
場所:横浜・象の鼻パーク
▼出店者情報はこちらから
https://arcship.jp/hotchpotch/store-info